[ドラマ]独身貴族 第十壱話 - sacsra / NOTE

sacsra / NOTE ホーム » スポンサー広告 » 独身貴族 » [ドラマ]独身貴族 第十壱話

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[ドラマ]独身貴族 第十壱話

結婚は多くの苦痛を持つが、独身生活は喜びを持たない。(サミュエル・ジョンソン)


[ まとめ ]

シーンキーワード 曲名 映画タイトル 備考/メロディ
OP:ユキの退職届を守受理、進・弁護士と会う、進・玲子と会う Moon River Finale ティファニーで朝食を No.22 new
玲子:青森まで行き守の気持ちを伝える Deborah's Theme-Amapola once upon a time in america    
守:ユキに電話し Theme from Stowaway In the Sky VOYAGE EN BALLON    
玲子:守に嘘をついて別れを切り出す La Valse D'Amelie アメリ    
進:ユキに嘘をついて別れを切り出す Dreaming 独身貴族オリジナル    
守・進:2人の男、振られた話 Smile モダン・タイムス    
ユキ:秘書に案内され控室に通される Moon River ティファニーで朝食を    
ユキ:殴られた守に駆け寄る Deborah's Theme-Amapola once upon a time in america    
守:「誰も必要ない」 Smile モダン・タイムス    
クリスマスツリー前:ユキ告白 Deborah's Theme-Amapola once upon a time in america    
ユキ:星野家のネックレスを返す Moon River ティファニーで朝食を オードリー  
(過去の2人の日々を振り返る) Deborah's Theme once upon a time in america    
守・ユキのラスト Moon River ティファニーで朝食を    
全員笑顔のクランクイン East Of Eden エデンの東    

 

 うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!玲子嬢ーー!!(パタリ)

 

 青森までわざわざ訪ねてきた玲子に「私と社長には"運命の恋ならば必ずあるべき劇的な事"は何も起こらなかったのです。つまり、そういう運命じゃなかったって事です。社長と玲子さんこそ運命の相手って感じです」。ここに来て、まだドヤ顔でKYな毒を吐くユキ。

 玲子嬢は美しかったですね。さすがの玲子嬢も立腹姿。玲子「運命なんて無いのよ」ユキ「あります!運命はあります!例えばこの魚は干物になる運命なんです!」玲子「運命なんて無いのよ!」怒って魚を海に投げる。そして再び自分に言い聞かせるかのように力なく「運命なんて無いのよ」と呟く。「穏やかに話しておりますが、わたくしは本当に怒っております。今すぐ首根っこを捕まえて海に投げ捨ててやりたい」玲子嬢、真顔でございます。ちなみにユキ…、スクッと肩をかしげて冗談でも聞いたような驚いた表情をする。……ば、ばかにしたつもりは無いのよね?ユキちゃん?……(。-∀-)……。とにかくとにかく、とにかくとにかく、この玲子の喝が効いたのでしょう。ユキに自覚と勇気を、そして守の笑顔に繋がるわけですね。うわーーーーーーーーーーん。

 

 

 守がユキの告白を拒むシーンの、絞りだすような声。小さくかすれた声。そして真っ直ぐ決意を込めた眼。ほんと良い役者だな、としみじみ見入ってしまいました。ラストの笑顔も堪らなく可愛らしかったですね、幸せそうで心の底から嬉しそうな守さん。

 玲子の檄を飛ばすシーンも良かったですよね。玲子の力のこもった声と、それを受け止める守。お互いが初めて本音で言い合い喧嘩しました。最初からこれが出来ていたら結末は違ったのかな……なんて。

 

 

 さてさて、これで最後なので好きだった事を振り返ってみます。

 

 各話オープニングで流れた著名人の名言も興味深かったですね。「この人らしいな」という言葉もあれば、知らない人も多々。調べていくうちに、こういう人がこんな言葉を残したのか、と驚くこともありました。例えば10話ココ・シャネルの「恋の終わりは、自分から立ち去ること」。強い生き様、逞しい女性像であるココのイメージにぴったりです。逆に8話のアンドレ・ポール・ギヨーム・ジッドの「恋をしたあとの最も大きな幸福は、自分の恋を告白することである」。悲劇ばかりを描く劇作家、一筋縄では無い人生を持つ偉人で反戦活動にも精力的に活動をされた方でした。妻を持っていましたが、実は彼自身が同性愛的趣向者でもあり、妻とは円満な仲では無かったと言われています。しかしアンドレは妻のこともとても愛しており、妻を先に亡くすと途端に心を失ってしまうのです。その人から出てきた言葉とは……としみじみ見入ってしまいました。告白出来ること自体が幸福、失ってから愛の深さを知った妻へ向けた言葉だったのでしょうか。とかね。

 

 

 ストーリーも良かったです。堅物で映画オタクながら、更にゆきは脚本デビューをいつまでも夢見ていた人でもあり、ちょっと世間ズレしているところがある。成り行きに任せて恋愛をする(オープニングで1人付き合っていた人からのプロポーズを断って逃走→進から逃走→守へ)。でも成り行き恋愛って今の時代、この世代多いですよね。別に好きとか、若いころのように感じたりしない。一人のほうが楽だし、一緒にいる相手だって、相手から求めてこられることをきっかけに始めがち。

 突然のシンデレラ・ストーリーながら、ゆきの持つ人柄・ゆきの実直さ、ちょっとバカ、鈍感だけど思い込みが激しいなどなど、そうした愛らしい性格が少しずつ周りに受け入れられ溶けこんでいく。そもそも社員は守たちの人選。人の良いメンバーしかいない会社なんですよね。優しく純粋に映画を愛する人達に囲まれていることもこのストーリーに夢と温かみをもたらしていました。

 また、1つの映画を作るに至るまでの工程の苦労を見せながら、同じスピードで恋愛・心境の変化も合わせて見ることが出来た。気持ちが収まるべきところに収まらない限り中途半端な状態で仕上がってしまっていたであろう脚本を、しっかりと心理描写・時間軸を合わせて、ゆきが1人で最高の脚本を完成させるなど、切なさと強さも感じられるシーンも盛りだくさん。今じゃあまり珍しい王道恋愛モノながら、王道でもないちょっと屈折した恋愛モノだったなあと思います。素敵なシナリオでした。(守・進・玲子はキャラクター通り、それ以上の素晴らしさだったので割愛)

 

 オリジナルサントラ、過去の名作映画音楽。それから、映画音楽をまとめていると何度も何度も同じシーンを見直し続けるので、小姑のように細かいところまで目がいってしまったのですが、インテリアや衣装、風景もいちいち素敵でした。小物にも全然手を抜いていません。例えば会社では、机の上だけじゃなく、棚のファイルが繁忙にそろえてバラツキまくってきたり。食事の内容も毎度美しく美味しそう……と。守の食事も玲子の食事も美味しそうでした。携帯の待ち受けや、玲子の趣味の食器類。社長室の絵画、もちろん守の部屋や、いつも何か危険な香りをはらむBAR。どこもかしこも手を抜くことなく、壁から床から椅子の裏までの入念な作り込み。極めつけのデヴィ夫人の起用など「実在する本物感」が漂う世界観も大変魅力的でした。

 

 

 総論として、守を演じた草なぎさんはまた演技の腕をあげた、という印象です。守は草なぎさん以外に演じられる人を想像出来ない。進も良かった。玲子嬢も惹きこまれましたね。紙さんの演技をあまり知らないのですが俄然気になってきました。大好きだった北川景子さんは、本当に綺麗で可愛く美しかったのだけれど、ユキ像に一致しないまま……。ご本人の事が好きなだけに残念です。悪夢ちゃんや謎解きはディナーのあとでと言った大味の番組でコメディタッチな役を演じている彼女を見るほうが、どうやらわたしは好きなようです。なんとなくオードリー・ヘプバーンの仕草を意識しているのかな?と思うところもあったのだけれど…、うーん。オードリーがやると愛らしく見える仕草も、天下の北川さんがやっても…俯いてしまう感覚…。ユキをオードリーが演じていたら可愛いだろうなあ、とか想像してしまった。いかんいかん。でもやはりオードリーは偉大だ…。

 

 前も書いたかもしれないけれど、伊藤英明もほんとに良いですね。一時期は「海猿」としか思えなかったんですが、最近では悪の教典然り、ダブルス然り、全然異なる人格の役どころを期待以上に演じきってくれています。でも彼の魅力は今回のこの作品で格段に花開きましたよね。

 あんなフワフワした中途半端な軽くて浅はかでケジメをいちいちつけられない汚らわしい彼が、どうしても最後まで嫌いになれないまま終わりました。不思議だ。ユキが大事なら離婚問題を終わらせろよ、とか。ユキを愛人という位置にするなよ、とか。そもそも脚本の事然り謝らなければならないこともあるだろうよ、とか。ユキとデートしたいからって簡単に川越君に仕事振るなよ、とか。ていうか川越君とか必死に頑張っている子達のことを簡単に「俺と同じ、相手によって態度を変える、扱いやすいヤツ」扱いすんなよ、バカにすんなよ、とか。せめてユキの脚本くらいは読めよ、とか。兄のお金で豪遊すんなよ、とか。考えれば考えるほどほんと無責任野郎であり、苦手なタイプなんですが。こうして書き上げていくと本当に最低野郎なのですが(笑)本能的にそういうキャラは鳥肌モノなのに、彼が演じた進はそれでも華があり、少年ぽさを感じさせ、何故か健気にも見える瞬間があり、ついつい憎みきれずに終わりました。非常に難しい役だったと思うんです。そもそも「女たらしの役」自体が今の時代サムいし難しいのに本当に素敵な進を創ってくれたと思います。ブラボー。ほんとにレインマンの邦画版を作るとしたら弟役の第一希望は伊藤英明さんになりそう(笑)

 

 役者は主役3人がやっぱり好きだけど、好きなキャラクターとしては脇役の玲子さまと川越くんがトップの1・2の座を争うという不思議な作品でもありました。あと最後まで出てこなかったけど、進が選んだ元嫁のガメツサ!(笑)別れたくないのかと思っていたけれど、本当に本心から搾り取りたいだけの様子。嫁どんだけー。嫁つええー!ということで、元嫁にも興味津々です。峰不二子みたいな女なのかしらと想像しちゃったり。

 


過去に書いた記事もちょいちょい書きなおしたりします。記事作成日はリスト調整のため、手動でいじる事が多いため、観賞順ではありません。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。