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ガタカ(GATTACA)

初見
[あらすじ]

 遺伝子操作により管理された近未来。宇宙飛行士を夢見る青年ビンセントは、劣性の遺伝子のため希望の無い生活を送っていた。そんなある日、ビンセントは闇業者の手配により、事故により身障者となった優秀な遺伝子をもつ元エリート、ジェロームに成りすます偽装の契約を結ぶ。そうして、ジェロームの遺伝子を借りてエリートとなったビンセントは、宇宙飛行施設“ガタカ”に潜り込む。が、そんな中、彼の正体に疑いを持っていた上司の殺人事件が起こり……。

 遺伝子情報が人間の価値、可能性の全てと考える世界。遺伝子操作をして有能で健康な子供を産み、遺伝子情報で社会カーストが起きている。物語では夫婦同士の卵子精子から遺伝子を解析し、病気のリスク等、劣性な遺伝子を排除することが出来る。ただし主人公は親に遺伝子操作をされず通常分娩を選ばれ出産された。結果、劣性遺伝子の持ち主というハンデを背負う。でも、主人公には大いなる夢があった。というストーリー。

 

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 日本では聞かないが、海外では精子BANKもそれなりにひっそりと認知・活用されているように思う。少しでも優秀な遺伝子を愛する我が子に。相手のことを知りもしないでデータだけで選びその男の子を出産する、なんて事は到底わたしには理解出来ないが、愛する人との間に出来た子供への劣性遺伝は除去してあげたい、という気持ちは、正直に言えば分からないでもない。五体満足健康に。なるべく苦労せず、生きやすい性格でありますように。願うのは、分かる。

 この作品の見どころは、この劣性遺伝子を持つ主人公が、あれこれ画策しながら自分で自分の人生を切り開いていくところ。ハンデであった劣性であるという事実をむしろ力に変え、多大なる努力を惜しむことなく進み、獲得していく。

 また、優性遺伝子を持つ人間たちの苦悩も描かれる。出来て当然というプレッシャーが常に自分を支配する。主人公が使った優性遺伝子を持つ”友人”。どの企業分析からも「完璧な遺伝子」と賞賛されるが、その遺伝子を持つ実際の友人は、車椅子で生活し生きることに絶望している。(ちなみに車椅子になったから絶望したわけではない。車椅子になったのは、自分で選んだ結果だ。)

 遺伝子の呪縛に取り憑かれた社会。主人公がその呪縛から解き放たれたのは、遺伝子操作によって出産された弟との戦い。何もかもが弟より劣っている主人公だったが、唯一弟より勝っていたのが「負けん気」「一心不乱」なところ。これがあったから弟に勝つことが出来た。

 

 「暴力性」と聞くと怖いけれど、これがあるから頑張る気力・確固たる決意が生まれることもある。逆に低ければ、すぐに諦めてしまう人格になるかもしれない。

 遺伝子操作によって性格までもコントロールされた中、創られる社会とはどんなものになるのか。少し前に見た「アイ、ロボット」同様、個性のない働きアリのような人間ばかりになるのではないかと、しみじみ感じた。

 遺伝子操作をせずに産まれたことを知られた時に「あなたは神の子なのね」と呼ばれるシーンがある。また、主人公の秘密を知っていながらも知らないふりをしてくれていた支援者も現れる。主人公にとって、この2つがどれだけ感動的なことだったか。自分が今まで起こしてきた数々の奇跡に気づいていない主人公だけど、この2つの事柄にはさすがに”奇跡がおきた”と感じたことだろう。これらもすべて、ハンデのある中、誰よりも努力し、自分で人生を生きてきた人間であるからこそ、寄り添ってくれた味方なのだ。

 全ての選択には良い面と悪い面が両立している。ただ、結局、人生は、産まれた時から決まっているものではなく、生きていく中で切り開かれていくものなんだ、という点についてわたしには異論は無い。

 

過去に書いた記事もちょいちょい書きなおしたりします。記事作成日はリスト調整のため、手動でいじる事が多いため、観賞順ではありません。
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