アイ、ロボット - sacsra / NOTE

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アイ、ロボット

初見
[あらすじ]

 ロボットとの共存が当たり前となった近未来で、ロボット工学の第一人者ラニング博士が(ジェームズ・クロムウェル)が殺害されるという不可解な事件が起こり、シカゴ市警のデル(ウィル・スミス)は謎の究明に乗り出す。

 ウィル・スミス贔屓のわたしですが、期待を裏切ることなくそれ以上にわたしを興奮させてくれました。何故、今まで見ないままに放置していたのだろう。

 世界はロボットまみれ。完全システム化され、交通だって自動運転。家事も雑用もロボットがこなす。ロボットは人間をとても大切に扱う。お手伝いさんというよりは執事?それ以上?とにかく働き者な存在。(余談だけれど、ロボットのフォルムはアリを連想させられる。それもまたなんともピッタリしっくりくる)

 

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-- 以下、ネタバレ --

 

 最初サニー(ロボット)が博士の自殺場所から現れた時には、犯人はやはりロボットかー!でした。だけど、そのロボットは他のロボットとは違った。あまりに人間的で。ロボットが軍団でこっそりと悪者になっていると予想していたわたしは、そのロボットサニーの単体の独特さに驚いてしまった。サニーがスプーナーに「わたしは"サニー"です」「わたしはあなたと友達になりたい」とか言うのだ。しかもなんとなく優しいのだ。目も可愛いのだ。だから余計に気味が悪いのだ。分かっていてその言葉を選んでいるの?そう言えば人間が心を揺さぶられると知って使っているの?と。身構えてしまう。知能が発達しまくった恐ろしいロボットなの?と。

 でもサニーには悪者じゃなかった。博士のことを「父」と呼び、愛する父の頼みを辛くても受け入れ、父の希望を確かに預かり、最後には大きなことを成し遂げた。ラストのスプーナーとサニーの友情には心がほっこりした。ロボットだけど、最後にはサニーがロボットには見えなくなっていた。誠実で生真面目で可愛く愛着が湧いてしまった。

 

 アクションは勿論。演出も最高。カーチェイス?や、何百体ものロボットが襲い掛かってくるシーン、ロボット対ロボットの戦い。自宅で子供のように可愛がっていたロボットが豹変してしまうシーンなど、とにかくどれにもハラハラした。

 

 また、話のストーリーも抜群に良かった。誰にも理解されない事態が起きているということ、それを伝えるために博士に残された手段は1つしか無く、またそれがあまりにも悲しい方法だったということ、スプーナーの過去や、サニーの心。また今回の黒幕?の意図も間違ってはいないということ。

 黒幕は、ロボットの世界にしようとしたわけでは無かった。三原則(人間をとにかく大事にする、というようなルール)を守る為に、必死で考えた結果がそれだったのだ。人間を守るために、選んだ最適な方法がそれだと考えたのだ。

 わたしにはそれが間違いには思えなかった。それはそれで確かに安全な社会が作られるのではないかと考えてしまった。事実、一度も殺人などしていない。人間に被害が広がらないよう最大の措置を、最善をロボット達は尽くす。わたしには黒幕がマザーに見えた。人間達のことを「我が子」と呼んでいたせいもあるかもしれない。

 日本でさえ子供や女は街を1人で歩く事に躊躇いを感じる。海外なら安全な社会への憧れは、より一層高いんじゃないだろうか。ロボットに管理される社会がなんだと言うのだ。今だって罪もない人間が殺されたり、事故が起きたり、戦争を起こしたり、ウィルスを撒き散らしたり、天災によって絶望したり、ロクな事なんてない。ロボットが管理し計算し配給し人間の安全を守ってくれるのであれば、それはそれで悪い話では無いのではないか。人間がロボットを使って人間を管理するのは駄目だ。でもマザーに守られるのであれば、悪い話ばかりでは無いんじゃないかと思ってしまった。

 

 

 ただ、それじゃ駄目なんですよね。それじゃいつの日か、人間は人間では無くなってしまう。自分が食べたいものも食べられず、行きたいところにも行けず、学びたいことも学べず、きっと人間の自由は無くなってしまう。そしてそれを当然と考えるようになる。人間は進化しているようで退化してる。機器は進化している。だからこそ、しっかり自分の足で歩いて、生きて、選んで、進んで、転んだりしながら、恋をしたり、家庭を作ったりして、生きなければならないのですよね。そして進化していかなければならない。

 

 ラストのラスト。元に戻ったロボット達が人間の指示通り倉庫に戻っていく中、1体、1体、それぞれ少しずつ空を見上げ始める。これは元に戻ったはずのロボットが人間の指示を聞くことをやめたということ。新たな異常事態!でも皆が見上げた先にいたのはサニー。

 

 サニーは、何かをロボット達に新しくダウンロードさせたのでしょう。あの優しいサニーがしたことだから悪いことではない。黒幕が目指した人間の守り方には少し間違いがあったけれど、サニーが選んだ人間の守り方は、何だったんでしょうね。

 わたしは、スプーナーが過去に経験したトラウマが今後起こらないように、とか。あるいは、また新しいマザーが現れても、目の前の大事な人間を裏切ったりすることの無いようにとか。そうした「第四の原則」。もしくは「サニーの意思=愛」を共有させたのではないかと思うのです。

 サニーが父から預かった「夢」。「あそこに立つのはスプーナーさんです」とサニーは話していたけれど、ちゃんとサニーが立ったのですね。交信するなんてそもそもスプーナーには出来ない。あれはサニーじゃないと出来ないこと。サニーの父も最初からそれを望んでいたのだと、わたしは思うのです。

 

 アイ、ロボット。近未来、実現しそうな内容で、だからこそリアルで、考えさせられました。とても良かった。面白い!満足!そしてウィル・スミス最高!

 

過去に書いた記事もちょいちょい書きなおしたりします。記事作成日はリスト調整のため、手動でいじる事が多いため、観賞順ではありません。
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