河童のクゥと夏休み - sacsra / NOTE

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河童のクゥと夏休み

初見
[あらすじ]

 夏休み前のある日、康一が学校帰りに拾った石を洗っていると、中から河童の子どもが現れた。 第一声から「クゥ」と名づけられた河童は人間と同じ言葉を話し、初めは驚いた家族もクゥのことを受け入れ、クゥと康一は仲良しになる。やがてクゥが仲間の元に帰ると言い出し、康一はクゥを連れて河童伝説の残る遠野へ旅に出る。

 秀作。

 クゥがとても魅力的。それが全て。

 決して可愛い風貌では無いのだけれど、どんどん引きこまれ愛しくなってくる。クゥの感じ方、クゥの視点、クゥの世界。

 

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  冒頭からクゥを見ていてなんとなく愛着がわき可愛いなあ、なんて思っていたらガッと頭を殴られる。「お世話になりやした」とテッテッテと突然家を出ていこうとするのだ。そりゃそうだよな、違和感なく飼われているクゥを見ていたけれど、クゥにとっては違和感と恐怖の塊でしか無かったのだ。当然なのだ。そうした人間の傲慢さに、まずハッとさせられた。 

 人間へのトラウマも、仲間がもう誰もいないことも、世界が大きく変わってしまったことも、わたしだったら耐えられないような辛い事が続くのに、クゥはちゃんと生きようとする。生きていくことを少しも疑わない。

 クゥは強い、とかそういうのとはちょっと違う。なんだろう。クゥは自然なのだ。命あるかぎり生きる。シンプルなのだ。それも当然のことなのだ。

 川で泳ぐクゥを見て涙が出てしまった。ただ、泳いでいるだけなのだが、クゥが「生きている」ことがとても眩しく見えたのだ。

 

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  人間界に関わって、クゥには更なる試練が続き、苦しい目や怖い目に何度も何度も遭わされる。でも、クゥは昔のように、人間を一緒くたには考えず、上原家の人達のように良い人間がいることや、怖い目に合わせる人間がイコール悪い人間なわけではない事も理解している。(ただ、何故怖い目に合わせるのかは、理解出来ていなかったが)

 

 とてもシンプルであっさりとしていて、最後も、クゥはそれがこれまた当然と疑わず選ぶ。いつかクゥが少し成長して、また再び、あの技を会得して上原家にフラリと顔を出す日を想像したい。

 

 とても良い映画だった。アニメ。その後Wikiで知ったが、完成するのに20年かかったと。また原作者は、完成直前に他界されたとのこと。奇跡のようなこの作品に関わった全ての人達に御礼申し上げたい。

 

 何度も見直している。人間界の身勝手で汚いシーンなど、早送りで飛ばしたくなってしまうが、その時のクゥの表情にその都度、救われている気持ちになる。自分の嫌な一面をクゥという神様に許してもらっているような気分だ。

 

 

過去に書いた記事もちょいちょい書きなおしたりします。記事作成日はリスト調整のため、手動でいじる事が多いため、観賞順ではありません。
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