グリーン・マイル - sacsra / NOTE

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グリーン・マイル

初見
[あらすじ]

 1935年。大恐慌時代のアメリカ、ジョージア州のコールド・マウンテン刑務所の死刑囚舎房で看守を務めていたポールのもとに、少女2人をレイプし殺害した罪により投獄された、巨体の黒人死刑囚コフィーが送られてくる。しかし、コフィーの性格はその巨体に似合わず臆病で物静かだった。そのころポールは重い尿道炎に冒されていて、ある日、ポールは激痛の為、舎房内で倒れてしまう。が、そのとき、コフィーが不思議な力でポールの尿道炎を治して……

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 感動作だと思って見始めたのだけど、感動作じゃ無かった。残酷で苦しくリアルなおとぎ話。途中何度も泣いてしまった。後味は良くない。

  誰もが"グリーン・マイル"を日々歩いている。この世界は地獄。このグリーン・マイルをあと何年歩かなければならないのか。そんな絶望の世界を描いた作品だと思う。

 

 舞台は恐慌時代。1/3が仕事の無い時代だったと映画の中で言っていた。電気椅子で公開処刑がされていた頃の死刑囚の監獄の話。

  ある日、体が特別大きく黒人の死刑囚が入ってくる。コーフィ。「僕の名前はジョン・コーフィ。コーヒーと響きは似ているけどスペルが違い…」と自己紹介をする。話が進むに連れ、彼が特別な癒しの力を持っていること、そして冤罪であること、彼はただ被害にあった少女たちを助けようとしていただけだった事などが分かってくる。

  ただ、そうは言っても普通の話じゃない。妖怪人間ベムとか。シザーハンズとか。キングコングとか。見た目は醜く世間には誤解されているが、実は心は綺麗で良い人…、最後は自己犠牲…。みたいなそういう解りやすい話じゃない。 

 

  残酷な事件を起こして捕まっている死刑囚たち。主役のポール(トム・ハンクス)達はEブロック。最低でも5棟はあると感じさせる。また死刑囚ではない一般の囚人の数も相当数いて、みんな同じ服を着てる。

 

 冤罪で連れてこられたコーフィ。黒人で見た目も異様なコーフィを全く弁護しなかった弁護士。さも当たり前のように話すその姿からは、コーフィ以外にも日々冤罪も発生していることを予感させる。

 

 コネをフル活用し傍若無人に振る舞う看守。ポール演じる優しく紳士的な看守達でさえ当たり前のように死刑囚を使って死刑のリハーサルをする。また、コーフィに相談もせず、当たり前のように夜中に連れ出し、当たり前のように友人である署長の奥さんを治癒させる。

 

 コーフィはコーフィで「あいつは悪い奴だ」とコーフィ流の死刑を起こす。コーフィは助けられるのに助けない。助ける力があるのに、助けない。一回痛めつけて復活させるのかと思ったら助けない。

 

 看守達は驚きこそすれ誰も責めない。一度もコーフィのしたことを疑わない。

 

 更にコーフィはコーフィが味わってきた絶望の一部をポールに分ける。おかげでポールは死なない。愛する人達をひたすら見送り続ける。ポールはポールでコーフィから与えられた罰だと受け止め日々絶望しながら生き長らえている。

 

 …どこにも救いが無い。

 

 最後コーフィは「毎日、毎日、辛い事件が起きている」「僕はもう疲れた」「死なせてくれ」と目を真っ赤にして悲しく訴える。

 

 コーフィは暗闇を特別怖がっていた。また、少女たちを助ける前の記憶が全く無いとも言っていた。ミスタージングルスの長生きを考えると、もしかしたらコーフィは長らく土の中に埋められていたのだろうか。だから暗闇を極端に恐れていたのだろうか。と、思った。もしかしたら希望を持って何度も救ってきたのかもしれないけれど、救っても救っても救いきれない世界に辟易していたのかもしれない。自殺したくて自分で潜ったのかもしれない。でも死ねなかったのかもしれない。

 

 コーフィも一度も救われていない。なんという後味の悪い悲しい映画だろうか。

 

 

 

 あまりに悲しく怖い結末に感じてしまったのでレビューを検索してみたら「感動しました!」というのをいくつも見つけた。(ど、どこに…どこらへんで感動を…心あたためられたの…)と探している。まだ見つからないけど、もうちょっと探してみようと思う。わたし的にも救われたい。

 

 # コーフィを演じた役者さんが最近お亡くなりなったとの事。まだ若いんじゃ…と調べたら享年54歳。若すぎる。お悔やみ申し上げます。

 

 

過去に書いた記事もちょいちょい書きなおしたりします。記事作成日はリスト調整のため、手動でいじる事が多いため、観賞順ではありません。
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