トゥルー・ロマンス - sacsra / NOTE

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トゥルー・ロマンス

 二朗さんのブログを見ていたら丁度本作を観賞したと書かれていて、わたしもまた無性に見たくなって見てみました。


[あらすじ]

 クエンティン・タランティーノ脚本によるアクション・バイオレンス。極限状態の中で生きる若い二人が織り成す愛と逃避行を描く。ビデオショップに働く青年クラレンスは、ある日の誕生日、店長の差し向けたコールガール、アラバマと出会う。互いに一目で恋に落ちた二人はさっそく結婚。彼女の元ヒモの所に出向いたクラレンスだが、そこでヒモの男に殺されかけ、逆に男を殺害。しかも彼女の衣装ケースと思って奪ってきたカバンには大量のコカインが……。


 言わずと知れた大名作。もうどこもかしこも全てが素晴らしすぎて何も言えない。「なんもいえねー!」(by Kosuke.k) 最高のシナリオ、最高のキャスティング、最高の演出、最高の音楽、最高のセリフ、見どころがありすぎて本気で感想を書きだしたら本一冊どころでは足りないくらい書いてしまう!ひとつひとつのシーンだけで一本の映画が撮れる。

 まだこの作品を見ていない人は幸せ。この作品を初めて見て感動することが出来るのだから!この作品を見た人は…………当然もっと幸せです!(笑)



 まず改めて。改めて。監督はトニー・スコット!脚本はクエンティン・タランティーノ!音楽はハンス・ジマー!各人の活躍は書くとキリがないけれど、超一級の揃い組。特筆するとするならば、この作品はタランティーノがまだ世に出る前、ビデオ屋でバイトをしている時に初めて書いた作品であるということと、更に既に監督デビューを果たしていたタランティーノが指揮を取らずトニー・スコットに託したということ。

 続けてキャスト。主役の2人も素晴らしいけれど脇役が豪華すぎる。びっくりするような超一級人が脇で揃いまくっている(笑)一番最初に配給会社や監督のオープニングで主役の名前が流れるのだけれど割とあっさり。次いでちょっとしたシーンを挟んでから音楽が流れだし、タイトル「TRUE ROMANCE」が表示される。続けてWITHデニス・ホッパー、ヴァル・キルマー、ゲイリー・オールドマン、ブラッド・ピット、クリストファー・ウォーケンと豪華絢爛なキャストの名前が順々に一人ひとり流れだす。(初めて見た時はデニス・ホッパーが主演かと思ったw)

 続けて「CO STARRING」として、ブロンソン・ピンチョット、サミュエル・L・ジャクソン、マイケル・ラパポート、ソウル・ルビネックと、これまた豪華なお方様たちが一人ひとり紹介されていく。
 
 今年若くして亡くなってしまわれたが、エミー賞3回・ゴールデングローブ賞等を総ナメにしてきたジェームズ・ギャンドルフィーニは今作ではまだ映画2年目の新人!にも関わらず、アンナトムソン(Wikiに載っていないのでちょっと書くとアンナ・レヴィンと姓を変えて後もご活躍。当時は既に許されざる者などにも出演、大活躍していた超美人女優。その後もブリジットやファストフード・ファストウーマンで主演を務めたお方)とコンチャータ・フェレル(既にシザーハンズ等、名脇役として有名だったお方)3人連名表示の扱い。ぐううう、豪華!

 誰ですか、こんなすごい俳優陣集めちゃうのは!誰ですか、まだ無名だった未来の大スター集めちゃったのは!(Yes.トニー・スコット監督です!)

 トニー・スコット監督。没年は去年。噂では鬱による投身自殺とのこと。監督としてヒット作をたくさん作っている割に、作品数はあまり多くはなく。2~3年に1作ペース。ひとつひとつ丁寧に作っていたことが伺えます。生真面目な方だったのかもしれません。ただ68歳というお歳でもあり事故の可能性も。どちらにせよ、素晴らしい作品を残して下さりありがとうございます、という思いです。


 さて。書きますよ!感想!この作品は、感想書きだすとほんと止まらなくなりそうなんですが、書きます!よ!

シーン1:オープニング


 オープニング。「サニー・千葉(千葉真一)の映画を3本見に行かない?」とBARで女性(アンナトムソン!)を口説くシーン。口説いているのは主人公の青年クラレンス。そしてあっさり「やめとくわ」と立ち去られる(笑)アンナの出番、ここだけ!
 

シーン2:オープニングタイトル


 なんだか寒々しい世界で土管に火を炊いて手を温めている男たちの姿。そしてBGMはマリンバ?可愛らしいメルヘンな音楽。オルゴールにしたくなる曲。(ここでさっき熱弁しちゃったサブキャスト達が紹介されるのであります)
 
 そして突然舌っ足らずで可愛らしい女の子のナレーションが始まる。「街はデトロイト。ロマンスとは程遠い街。でもわたしはここで真実の恋に出会ったの。全ては遠い夢にも思える、でもすべて真実。人生を変えた恋だった。みじめを嘆くと彼はいつも"人生はそういうものさ、でも逆転することもある"と言ったわ。」と回想される。もう一人の主役、ヒロインアラバマちゃんの声。

シーン3:出会い


 可愛い声のナレーションの後にいきなり千葉真一の超ドアップ!!(笑)場所はすっからかんの映画館。そして1人ニヤニヤ嬉しそうに映画を見ている主人公クラレンス。可愛すぎる。大事な2人の出会いのシーンなのだけれど、ちょいちょい千葉真一が写る写る(笑)2人の出会いは、もう相当わざとらしいものであり…。よく警戒せずにいられるな青年…と見てるこっちがハラハラ……考える余地もなく千葉真一がドーン!とにかく千葉真一ドアップ!(笑)

シーン4:デート


 映画館を出て2人でパイを食べながら話すシーン。2人の距離が少しずつ近づいていく。んだけど、そんなことよりクラレンスがコーヒーに入れる砂糖の多さ!可愛い女の子を前に舞い上がっちゃっている…わけではなく後々のシーンで本物の激甘党であることが分かる。すごい量を入れるので是非見逃さないで欲しい(笑)

 その後、職場の漫画屋さんに連れ込んで見事なるオタクっぷりを発揮しまくるクラレンス。キラッキラした目でとても楽しそうにスパイダーマンの1話を紹介するものだから、こちらまで読みたくなってくる。このシーンは、当時ビデオ屋で働いていたタランティーノだからこその設定だよねっていう。

シーン5:恋


 2人のベッドシーン。1分も無いシーンの筈なのだけどとても綺麗で色っぽく可愛い。そしてその後のとんちんかんな告白ととんちんかんな返答。即日のバカップルここに誕生。

 しかしクラレンスが働き先のオーナーにとても可愛がられていることが伝わってくるシーンでもあり、彼が自分への誕生日プレゼントとして好きな映画を3本連続でニヤニヤしながら見ちゃう本物の素直で可愛い青年であることが分かる素敵なシーン。

シーン6:恋暴走


 そして…翌朝に結婚!!ちょっと!!?(笑)幸せいっぱい冒頭のメルヘンマリンバの曲をBGMに…。そしてそのままタトゥー屋へ。「クラレンス命!(ハート)」と天使のタトゥーを入れてるアラバマちゃん。対してクラレンスは、なんかヒーローが元気いっぱいベッドにダイブしてるようなタトゥーを入れ嬉しそうに鏡に見とれ…(笑)

 というわけで映画が始まって一瞬でカップルが成立。初見ならば、あれ…これラブストーリーだったよね…?とポカーンとするあたり。あー、振り返って思い出すだけで楽しい。刺青屋の体格のいい兄さんも、それなりの役者さんぽいのだけれどちょっとわたしには分からず(/ω\)

シーン8:仲間割れ


 キーーーターーーー!ゲイリー・オールドマンでてきたよーー!可愛い!かっこいい!美しい!ゲイリー・オールドマンはLEONで知って以来、大好きな俳優の1人なので何度見てもテンションあがりまくります。そしてこのシーンではサミュエル・L・ジャクソンも登場。サミュエルはこの年公開された映画だけでも10本(ジュラシックパークやパルプ・フィクション含む!)の大俳優様。その後のご活躍はもう皆様の知る所で…。てかサミュエルについて今改めて調べると2011年には世界最高の興行収入を上げた俳優としてギネスに載っちゃってる(笑)。そんなサミュエルも千葉真一の大ファンで、本人に会った時にはあまりの緊張に直立不動、硬直させたという逸話が…。千葉真一…、何者…。関根勤さんのモノマネしか知らないよ…(-x-;)

 というわけで、そんな今や超大物のサミュエル。速攻ゲイリーに殺されます(笑)華やかに前で打たれ!背中を見せジャンプ!ダイブ!終了!www

 あ。説明が遅れましたがゲイリーは売春斡旋と薬の売人。アラバマもゲイリーに雇われています。サミュエルともう一人がさっくりゲイリーに殺されちゃった理由は良く知りませんが、まあ仲間割れってことで。大量の薬を前にゲイリーとハイタッチするヒップホップな陽気な食いしん坊はポールベイツ(笑)

シーン9:思い立つクラレンス、そして暴走


 千葉真一が決闘している映画を見て突然決起しアラバマの雇用主のところへ挑む事にするクラレンス。別に立ち向かわなくても普通に逃げればいいだけなのに(-x-;)…ほんとに馬鹿(笑)

 そして1人ゲイリーの元へ。ノックするとヒップホップなポールベイツ登場。ここでようやく彼が「マーティ」という役である事が判明。その後はゲイリーの超可愛い姿を満喫できます。可愛いニット帽にジャラジャラのアクセサリー、毛皮の下は白のトランクス一丁。パイレーツ・オブ・カリビアンのジョニーデップに少し似てるかしら。でも申し訳ないのですがデップより断然このゲイリー・オールドマンの方がかっこいい!とにかく無邪気に笑う姿は本当に可愛く。イカレ役なのだけど若くて美しくてキラキラしてる!

 物語はまあギャーギャーの大暴れの後、男性陣から悲鳴が聞こえそうな見事な殺されっぷりをゲイリーが披露してくださいます。ご一緒にポールベイツ様もここで終了。

シーン10:バカップル再び


 1人でまだ千葉真一映画を見てメソメソしている可愛いアラバマちゃんの元へ、ハンバーガーセット2つとスーツケースを持ってサングラスをかけたまま帰ってきたクラレンス。このシーンのやり取りの想像を絶するバカップルさは言うに及ばず( ´-`)…。

 で、まあ洋服と間違えて持って帰ってきてしまった大量のコカイン。どうしたもんかしら、ということでアラバマの紹介も兼ね、翌朝8時に3年ぶりに警官である父の元へ。呆れ顔の父。この父こそが映画会伝説の暴れん坊デニス・ホッパー爺様!(没年2010年)この後のホッパー爺の演技が、歴史に残る名演と言われるのです。

 ちなみにこの親子の対面のシーン。「父さんが酒やドラッグにまみれている時に僕が一度でも責めた?」なんてセリフがあるんですが。この作品を撮る20年前、実際にホッパー爺、お酒と薬に溺れまくってて。アル中、薬中。それを見事乗り越えて俳優業への復活を果たしてらっしゃった。温厚そうな顔から想像もつかないロックなプライベート、そして悪役を演じさせたら誰も敵わないような快演、熱烈的ファンが多いのも頷けます。このセリフを言われた時のなんとも言えない苦虫を噛み潰したかのような顔、演技とは思えなくてついつい笑ってしまいます。BGMは例のメルヘンマリンバ(笑)

シーン11:その頃、クラレンスの親友は


 「ディック・リッチー?…ディック・リッチー!?」と叫ぶ豊満なお方。彼女こそがチャーミングで人気のコンチャータ・フェレル!役者の面接官としてのご登場です。そして呼ばれた彼こそ、クラレンスの親友ディック・リッチー(Dick Ritchie)演じるマイケル・ラパポート。コンチャータの出演はここだけ!!

 当時の役者面接部屋ってこういう部屋だったんだろうか…、正しいのかどうか分からないけれどとにかく部屋中に写真が貼られ、その場で台本を渡されそれをビデオに撮りカメラテストをしつつ、リアルなのかどうかは分からないけれど、とにかく部屋が汚かった(笑)

 でまあ、今度はディックの大根演技っぷりにコンチャータ様もホッパー爺同様、苦虫を噛み潰したような顔をしながらの面接官を演じています。とってもキュート!

 ちなみにこのディック・リッチーというお名前。一歩間違えると強烈な隠語。間違えなくてもその後映画内で間違われるんですが…。タラちゃんの悪趣味な譲れない拘りの1つです(笑)

シーン12:旅立つ2人


 まずは親子の別れのシーン。また例のメルヘンマリンバが流れる(笑)可愛いホッパー爺との別れ。そして……………。

 「♪ハロー?ベイーベー?!」エルヴィスの歌で親友へ電話するクラレンス。しながらのバカップル炸裂。電話を受けた親友ディックは「は?え?もしもし?おーい。おーい」状態。この辺のシーンの切り替えが本当にかっこいい。メルヘンマリンバからエルヴィスの「ハロォベイィベェエイ?」(笑)

シーン13:伝説のシーン 最強ホッパー爺vs名優ウォーケン兄貴


 バカップルのコカインを追ってマフィアがホッパー爺の元へやってきます。この相手こそクリストファー・ウォーケン。そしてここで起こるこの2人の演技対決こそが歴史に残る伝説の名シーンなのであります。そしてまたこれぞタランティーノ脚本という憎いセリフ回し。そして制作はトニー・スコット監督が製作総指揮も取れたからこその空間と光と小物と部下役達とカメラワーク。(ちなみに制作陣もその後、今に渡って活躍しまくっています)そして、ここでこの曲を持ってくるハンス・ジマー。くうぅ。


 で、まあシーン。奇跡のシーン。

 ウォーケンはどっかりと腰を据え部下を何人も引き連れ余裕のスタイル。ホッパー爺はというと普通のお爺さんといった感じで静かにウォーケンの話を聞いている。ウォーケンは悠々とスマートに、エリートのようなスタイルで顔色一つ変えずにしゃべり続ける。そしてクラレンス達の行き先について問う。

 するとホッパー爺。びびることなくシレッと堂々と嘘をつきはじめる。実にしらじらしくサラサラと、少しも怯えず震えずペラペラと嘘をつく。ここからが最高。

 ホッパー爺「2人はハネムーンに行ったんだよ」。ため息をつきながら「同じ質問をさせるな」と上から見下ろすウォーケン。

 顔色一つ変えず座ったままのホッパー爺。「知らないよ、聞いてくれよ。息子とは3年会ってなかったんだ、それが昨日突然やってきたんだよ」と話しだす。やっと口を割る気になったのかと柔らかな顔で頷くウォーケン。


 …しかし…ホッパー爺(笑)
 
 「それで、息子。ハネムーンに行く金がないって」
 「"500ドル貸してくれって"」
 「"仕方がないので小切手を切ってやったんだよね"」



 目を瞑り顔は強張り、既に頷けなくなっているウォーケン。そりゃそうだ。わざわざやってきて5万円貸してくれって。しかもそれを小切手って。完全に舐められていることを悟らざるを得ない。www

 ホッパー爺「で、朝ごはん一緒に食べたの」

 この瞬間のウォーケンの顔!!(笑)

 ホッパー爺「それだけなんだよ、本当。本当。」


 ここでウォーケン、ホッパー爺を二度見する。爺の後ろで話を聞いてた部下もポカーンとしてる(本当に口あけてるw)。こいつは只者ではないとさすがに気づいたウォーケンは慌てて部下に目で合図しホッパー爺の手に傷を負わせる。切られたホッパー爺は一瞬ギイイイイという恐ろしく怖い目を見せるが、その後もシレッと痛みなんてないような顔でゆったりと構える。

 そのタイミングで部下が戻ってきて薬が見つからなかったと報告をうける。本格的にヤバイと思ったウォーケン。椅子に座りなおしてホッパー爺と目線を合わせる。なんとか爺からヒントを聞かないとならない。爺は「あー痛い痛い」みたいな呑気な顔で手につけられた傷を抑えている。

 ウォーケンは自分は嘘が見破れる、見破る方法を親から習っていると改まってまっすぐにホッパー爺を見つめて話す。手足の動作が増える。首も動く。早口気味になる。前のめりになる。完全にウォーケンから焦りが感じられる。爺はため息をつきながら「うるさいなあ」とでも言わんばかりの顔。ウォーケンは負けじと呼吸置いて言う。「爺さんは2人の行き先を知っている」。

 ついに目を伏せるホッパー爺。行ける!とウォーケンが更に前のめりに「言わないとどうなるか、分かっているな」と問い詰める。

 するとホッパー爺。初めて目をチョイチョイッと動かす。困ったなぁ、という顔に見えるのだが、その後放つ言葉は………
「そのたばこ一本くれる?」www

 ウォーケンのその瞬間の見開いた目!そしてまばたき!(笑)もう最高である。シュアとたばこを渡すウォーケン。たばこを貰ったホッパー爺は「あ、火かしてくれる?あ、自分で持ってた」と相変わらずの呑気。ウォーケンは一瞬自分のポケットを探していた。そして反射的にそんな行動を取った自分を恥じ口を一文字に結ぶ。

 ピリッピリの空気なのに、なんだかコントのような。BGMもミサ。圧倒的にホッパー爺が不利な状況なのに完全にホッパー爺に押されている。余裕しゃくしゃく。爺への光の当たり方も相まってホッパー爺様が神々しい。

 ホッパー爺がフゥ~と一服した後、いよいよ顔に笑みを浮かべる。そして喋り出す。どんでもないトンチキな無茶苦茶を。愉快に、のびやかに、優しい口調で、宣教師みたいな顔して、喋り出す。侮辱しちらかす。ウォーケンの顔は強張り、ひきつり笑いと、睨みを繰り返すようになる。笑った口が少しずつひきつっていく。仲間に目線を向け、自分の味方の存在を何度も確認する。この動作は心理的に追い詰められている時の行動だ。

 爆笑しながら侮辱を続けるホッパー爺。負けじと一緒に高笑いするウォーケン。しかしもう完全にウォーケンの目はイッている。

 止めを刺すようにホッパー爺は続けて「貴様の血は茄子入り」「♪茄子」「♪茄子」「♪茄子」と茶化す。笑う笑う爺。負けじとウォーケンも笑う笑う。部下達にも笑いを煽る。そしてウォーケンは「じゃあ爺はメロンだな!」とヒーヒー笑うそぶりをみせながら言い返す。余裕をかますつもりか、立ち上がり爺に両手を広げ抱きしめる動作を取り爺の頬にキスをする。部下たちのあの空気をどう読んだらいいのか分からない半笑いの顔!(笑)特にホッパー爺の後ろに立つ部下のあの表情は再びすごく良い(笑)また口をあけて爺をポカーンと見てるw

 そしてブチ切れたウォーケンは、入ってきた時のスマートさはどこへやら。半笑いで立ち上がり爺に背中を向け部下に近寄る。そこでホッパー爺も(いよいよか)と眉間に皺を少し寄せ、目を閉じて構える。ウォーケンは振り返りざまホッパー爺にありったけ発砲する。一発目で既に倒れているのにありったけ発砲。そして唾まで吐くのであった。

 これぞデニス・ホッパー。「貴様の血は茄子入り♪茄子♪茄子~」のくだりはホッパー爺のアドリブなんだそうで。それに咄嗟に「メロン」と応えたウォーケン(笑)茄子と悪態をつく意味は分かる。でもメロンて(笑)メロンて(笑)…メロン…むしろ褒めちゃってるよ!wwwでも、その意味の分からない返しでいいのだ。その意味不明っぷりがウォーケンならぬ爺に追い詰められたマフィアの兄貴なのだ。そしてウォーケンが周りの部下役に笑いを求めた咄嗟のアドリブも良かった。もちろんここの脚本も素晴らしいし音楽もいい、演出もいい。全員がすごくいい。

 このシーンが大好きな人がたくさんいる。むしろこの映画の一番の見どころと言う人も少なくない。確かに、この2人の快演は最高。撮影現場のこの撮影直後の空気感とか見たかったなあ…と願うファンは少なくないはず。しかも忘れてはならないのが、ストーリー的には「このシーンはまるごと必要がない」ということ。ははははは。最高!ウォーケン兄も、このシーンのみで後は出てきませんwww しかしこのシーンがこの映画の見せ場であり華であり、むしろこのシーンを撮るためだけに他のシーンが存在するんじゃないかっていう程です。書いてるとまた見たくなってきちゃうから困るw

シーン14:バカップル、親友宅に到着


 ところ変わってお騒がせバカップルが登場。クラレンスのこの変な肝の座りっぷりも、あのホッパー爺の血が混ざっていると思うだけで頷けてしまう。そしていよいよ登場ブラッド・ピット。親友のルームメイトという役どころ。寝っ転がったままニヤニヤしてるだけ。その後も基本的にベッドからは離れずニヤニヤしてるだけ(笑)

 さてバカップルが頼った親友ディック君。内容はもちろん薬の買い手探しのお手伝い。どうする?こうする?もーそんなの僕に相談されても困るよー!の流れの中でちょいちょい話に出てくるフロイド(ブラピ)のいたずらから、ディックがいかにお人好しなのかが分かる。

 ちなみにこのシーンでワインを開けるときにつかった緑の怪獣ホルダー付きのコルク抜き。後のシーンでアルバマの命を救う大事なアイテムになります。ワインは嫌いだけどコルク抜きが可愛かったから持ってっちゃったのねアルバマちゃん(笑)

シーン15:ジェットコースター取引


 取引の仲介役としてディックが連れてきたのがエリオット。ブロンソン・ピンチョットという役者さん。気弱でへっぴり腰感満載、白目を向いちゃう小心者丸出し演技が良い。それに比べクラレンスはジェットコースターにも大喜びで余裕余裕。クラレンスの肝の座りっぷりをみる度、ホッパー爺が脳裏に浮かぶ…(笑)

 ジェットコースターの映像の取り方も秀逸。私はジェットコースターが苦手なのだけれど、一瞬乗っているような錯覚に。すごいなあ、古い映画なのに。そして薬のバイヤーのリー(ソウル・ルビネック)が登場。いよいよ後半。

シーン16:アラバマVSマフィアの大男


 バカップル2人。うきうき帰宅するも、クラレンスは買い出しに行ってくるという。アラバマは帰ってシャワーを浴びたいということでホテルに1人で帰る。すると待ち伏せしていたマフィアに鉢合わせしてしまう。(ちなみに居所をばらしたのはラリってるブラピwww)

 というわけでジェームズ・ギャンドルフィーニ様のご登場です。当時まだまだ新人だった彼ですが、相当な大役。そして相当な名演。そりゃその後たくさんの賞を取るわ…っていう。女相手に容赦ないマフィアvs殴られても蹴られてもキュートなアラバマ。

 圧倒的強さでアラバマをぼこぼこにした後、粉を見つけたマフィア。さくっと退場するつもりが、例のコルク抜きを持って立ち向かうアラバマちゃんについ笑みを向け油断してしまう。そこからの攻防がまた相当なことに。

 アラバマちゃんことパトリシアの本領発揮、名演でしたね。あれだけぐちゃぐちゃでも可愛く、馬鹿で、でも懸命なアラバマを見事に演じきった。ギャンドルフィーニさんはこのシーンで終了。しかしまあこのシーン。タラちゃん監督だった日には、もっと壮絶な事になっていただろうなという想像は容易い…。

シーン17:急展開 警察登場


 粉を持ったままスピード違反で捕まるお馬鹿なエリオット。同乗してるのは情婦役のマリア・ピティロ。チョイ役すぎるチョイ役。(ちなみに彼女はゴジラのヒロイン経験者w)。タイトルクレジットにすら名前載ってなかったですね。

 警察に捕まりあっさり粉の出処を話してしまうエリオット君。警察陣営にはクリス・ペン(レザボア・ドッグスにも出てたナイスガイ)、トム・サイズモア(プライベート・ライアン、エネミー・オブ・アメリカ、パール・ハーバーなどなど)、デカ長役にエド・ローター(既に多数の作品に出ていた名脇役)が一気にご登場。エリオットを囮に使い潜入させ、一網打尽にしてやろうと警察も気合い充分。いよいよクライマックスです。

シーン18:クライマックス バババババ!


 スパイと化したエリオットとバカップルとお人好しディック君の4人でいざ表向きは映画プロデューサー裏ではドラッグの売人であるリーとご対面。なんだかんだでリーと仲良くなれちゃうクラレンス。ここで、冒頭で書いた「クラレンスの激甘党」が立証されます(笑)随分引っ張った小ネタww契約成立と相成り、トイレに。お金はアラバマちゃんが預かります。

 そこから後はもうコメディのような展開で。警察軍団がドドーっと突入!警察軍団vsリーのSP:両手を上に挙げて降伏状態のアラバマ達とリー。そこに更に追加で突入してきたのがマフィア軍団w(当然場所を教えたのはラリまくっているブラピwww)もうわけがわからない状況に。

 で、まずエリオットが「俺もうお役御免でしょ?退場していいよね?」と警察に喋り出す。そこでエリオットが警察と繋がっていたことに気づいたリーが「裏切ったな!!お前はもう俳優として終わりだ!恩知らずー!」と激怒しエリオットにオレンジジュースぶっかける。すると反射的に警官はリーに発砲してしまう。リーへの発砲を受け、リーのSP達が警官へ発砲。その発砲音に反応してマフィアも警官へ発砲。そこからはもう何が何やらババババババ!

 咄嗟に床に伏せたアラバマと良い子のディック君。トイレは完全防音なのかそんなところからヒョイと呑気にトイレから出てきたクラレンスは打たれるも気絶しただけで無事(笑)結局生き残れたのは良い子のディック君とバカップルの3人だけ。あ、あとお家でラリってるブラピもか。お金もちゃっかりアラバマちゃんが持ち帰るのでありました(笑)

 クラレンスは果たしてちゃんとディック君に御礼をしたのだろうか。そもそもお世話になった漫画屋の主人にはちゃんとお休みの連絡をしたのだろうか、なんて事もちらりと脳裏をよぎります(笑)

===

 本来のラストはみんな死ぬ、だったところを変えられたことに不貞腐れたタラちゃんだったけれど、なんとか2人を生き残らせてくれと懇願され渋々受諾したという逸話も(笑)ハッピーエンド?なラストでは、また例のメルヘンマリンバと共に2人の間には子供が産まれ幸せに暮らしている様子が映る。その名もエルヴィス。この2人の遺伝子を持つベイビーは一体どんな性格に…。

 そうそう。そして事あるごとにクラレンスの側で励ましてきた神様エルヴィスを演じていたのがヴァル・キルマー!声だけ。手だけ。後ろ姿だけ。と少しずつ見せてきた姿だったけれど、最後の最後で遂に姿を現しましたね。クラレンスがトイレにいるシーン、鏡ごしですがサングラスをかけてはいるもののちゃんとキルマーが映っています(笑)


***

 熱く熱く語りすぎました。超乱文。後日少しずつ乱文箇所は修正するとして、ブラボー!トゥルー・ロマンス!なのでありました。タラちゃんの不貞腐れ裏話も全部ひっくるめ満点の作品。映画ってすごい!
過去に書いた記事もちょいちょい書きなおしたりします。記事作成日はリスト調整のため、手動でいじる事が多いため、観賞順ではありません。
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