キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン - sacsra / NOTE

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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

初見
[あらすじ]

 高校生のフランク・W・アバグネイルは尊敬する父が母と離婚すると聞き、ショックで衝動的に家を飛び出してしまう。そして、生活のため偽造小切手の詐欺を始めるようになる。最初はなかなかうまくいかなかったが、大手航空会社のパイロットに成りすますと誰もがもののみごとに騙された。これに味をしめたフランクは小切手の偽造を繰り返し巨額の資金を手に入れるのだった。一方、巨額小切手偽造詐欺事件を捜査していたFBI捜査官カール・ハンラティは、徐々に犯人に迫っていくのだったが…。


 タイトル。「捕まえられるもんなら捕まえてごらんなさーい」という解釈していたはずが、見終わると「出来るなら俺を捕まえてくれ」に見えてくる不思議。面白い作品です。正しい訳は「鬼ごっこ」らしいんですけどね。この作品名が「鬼ごっこ」じゃなくて良かった…(-x-;)

 


 さて。ストーリーですが。父を尊敬し家族と過ごす生活を愛していた16歳の主人公をディカプリオが演じています。しかし父の仕事が上手くいかなくなると同時期に母が浮気を始め、結局離婚へと話は進んでしまう。ショックを受けた彼はその場を飛び出す。つまり家出。でも手ぶらで手持ちのお金もほとんど無く持っていたのは以前父から貰っていた小切手。これが全てのきっかけであり始まりです。

 
 日銭を稼ぐ為にズルをする。小さいことがひとつひとつ成功していく。そしていつしか、元の家族を取り戻すために、元気を無くしていた父のために、大胆不敵で奇抜な大詐欺師に変貌を遂げ大金を荒稼ぎするようになっていく。(まあディカプリオなので全然高校生にも見えるし、20代後半と言われればそのように見えるし。どの変装もイケメン全開に堂々たる少年を好演してくれてます)

 そんな風に生きながら何度か少年は父に会いに行く。普段通りに堂々と威勢を張りながら。「僕は立派にやってるよ。お金にも不自由していないよ。幸せに暮らせるよ」と。しかしどんなに他人を騙せても父には全てがお見通し。彼が詐欺をしている事も一発で見抜く。まあそりゃそうだわな。親だしな。何より歳を知っているわけだからな(笑)


 この映画。全体的に非常にコミカルでテンポ良く演出も俳優陣も展開も社会の不条理も厳しさも、そして何より現実のアホ臭さも文句なしに面白いんですが、一点だけ、どうにも理解出来ない点があるのです。

 彼が父に会いに行った時の事です。キャデラックを買ってプレゼントしようとした日の時の事。サラダフォークは冷えているもんなんだよ、なんて父に教えてしまうまでに成長している息子。父はどうして止めてやらなかったのか。プレゼントの受け取りの拒否はちゃんとしたのに、どうして彼の行為を止めてあげなかったのか。

 彼自身、父に「止めろって言える?止めろって言ってくれる?」と話すのです。なのに父はそれには答えない。かわりに「もうどうせ止められないんだろう?ここにいる俺以外の全員がカモだな」と彼の行為を煽るような事を言うのです。

 最後まで見ていたらその時の心理が分かるのか?と思って見たものの結局分からなかった。うーんー。近いうち、もう一度見ておきましょうかね。なんていったってこの父を演じているのは昨日興奮書きしたホッパー爺と対峙したウォーケン兄貴ことクリストファー・ウォーケンなのであります。(まあ、当時よりしっかり老けていてウォーケンおじさんといったところですがw)しかも本作で助演賞を獲得している。ううむ、きっと何か見落としているな私…。


 そんなことがあり。少年の詐欺はどんどん加速していきます。より大胆になっていきます。しかもそれらが全て成功してしまう。彼の持つ適応能力の高さと機転の良さ、加えて鋭すぎる観察眼。そして元々持っている頭の良さと怖いもの知らずの度胸あってこそ。子供ですし少々ヤケクソだった、もしくは悪ノリの走りだっただけなのかもしれませんが、彼の持つ能力がそれらをただのいたずらではない大犯罪者へとのし上げてしまうのです。ある意味自転車操業なんだけれど、どんどん嘘に嘘を重ねて成り上がっていってしまうのです。遂には立派な家族の息子として、医師免許を持つ弁護士として結婚までしそうになってしまいます。

 しかもそれらは全てが16歳からの出来事。捕まるも脱走に成功してしまう彼。本当に捕まったのは21歳( ´-`)…………。


 そしてそんな悪徳詐欺師を追うFBIを演じるのが我らがヒーロー、トム・ハンクス。最初はただただ捕まえる事に執着していますが、詐欺師が少年であること、少年が自分の移動の痕跡を常に残していくこと、そしてクリスマスには自分に電話をしてくる事から、犯罪者を追うFBIという枠を超え、非行に走る甥を追いかけるおじさん。もっと言えば息子を追いかける父のようになっていきます。

 少年のそれらの行動は全て「僕を捕まえて」という悲痛の叫びの声に聞こえてくるのです。実際、少年は早く誰かに止めて欲しかったのでしょう。自分では止められない。父にも言われた事も無意識に刷り込まれたのか自分じゃ止められない。だけど本当は止めたい。本当は自分の名前を取り戻したい。誰かに止めてほしい。

 トム・ハンクス無くして少年の更生はありえなかった。いや、むしろ少年は誰にも捕まえてもらうことさえ出来なかったかもしれない。自分じゃない誰か、大好きな親からもらった名前を一生名乗ることの無い人生を送っていたかもしれない。お金には不自由しなかったとしても心が死に生きることが出来なくなっていたのかもしれない。


 ラストのハッピーなエンドを見ながら、分からない点もあったものの、まあ面白い作品だったなあー、と伸びをしあらすじを観直したら…。これ、実話なんですよ!実話を元にしたお話!エエエエエエエエェェェエエエエエエエ!

 現実は小説より奇なり…。ほんとに10代でがっつり詐欺を働き、ほんとに2度の脱獄。(1回は着陸態勢中の飛行機のトイレから。もう1回は実に監獄から!)いやあ驚いた。世の中にはすごい人が…。

 しかも弁護士の資格は映画の中でもありましたが、現実も8週間の勉強で合格したそうです。ズルでもなんでもなく。ただ、受かったけれど、受けた名前は偽名っていう…(-x-;)


***
 
 ともあれ、繰り返しになりますが、あの時、父が止めてあげていたら。いやその前、家出した彼をちゃんと探して連れ戻してあげていたら。いやもっと前、離婚の話について父からきちんと息子に話をしてあげていたら、彼は極めて有能な人材として全うな道を歩む事が出来たはずです。彼は、ただ運が良かっただけ。だからこそ映画化し、ミュージカル化し、コメディとして昇華され伝説となっているわけですが。

 でも普通の子供たちだったら。いつしか個人をターゲットに。人の財布を盗み、もしかしたら人を殺めてしまう道を辿ってしまうかもしれない。
 
 面白い話なのですが、色々と考えさせられる映画でした。まる!
過去に書いた記事もちょいちょい書きなおしたりします。記事作成日はリスト調整のため、手動でいじる事が多いため、観賞順ではありません。
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